『宅建合格』それだけを目指して戦った3ヵ月でした。
私は大学で建築について学んでいます。
正直、本当に建築士を目指しているわけではありません。ただ、せっかく大学に入ったのに何もせず終わるのは嫌で、この4年で何かを得たい、成長したいという想いはありました。
ちょうど6月にバイトを辞め、何もない日々を過ごしながら7月のテストのことを考えていたある日、ふと一年生の時から先生が授業で口にしていた“宅建”という言葉を思い出しました。
「2年の夏休みがもう少しで始まる」、「バイトもしていない」、この状況が重なり、私の中に“宅建”という2文字が飛び込んできました。さっそく調べてみると宅建は独学では相当厳しい、宅建は難しい、そんな言葉ばかりが目に付き、3ヵ月で合格するには独学では無理だ!とそう感じました。今年は諦めて来年にしようかな、やっぱり講座とかはお金がかかるし、どうすればいいんだろう・・・、と悩みを母に相談しました。すると「夏休みにバイトやらなくてもいいじゃない、必要なお金なら出してあげるから大丈夫、宅建挑戦してみたら?」母のこの一言で私の決心がつき、この夏は宅建にすべてを捧げようと決意しました。インターネットで申し込みをするときに、隣にいた父は、「自分からやろうと思うことは大事だな。宅建は難しいけど、勉強することで知識が増える。きっとためになる。頑張りなさい。」とそういって黙ってお金を置いて行きました。
父自身不動産業をしており、宅建の資格を持っています。だからこそ宅建の難しさはよく知っているし、それに挑戦しようとしているわたしの背中を押してくれました。
初めての受講日に、思ったことはやはり女の人の少なさでした。年上の男の方々ばかりで、本当に私に分かるのか、場違いなんじゃないかといろいろ考え、最初は授業も難しく感じ、言っている意味すら分からない、そんな始まりでした・・・。
唯一の救いだったのは、授業終わりにいつも高杉先生がアドバイスをくれることです。本当に先生は親身になってくださり、いつもいつもこれから何が大事なのか、どうすればいいのかを的確に伝えてくれました。
そしてわたしは先生だけを信じてひたすら勉強しました。「勉強するしかない!」と思ってやりました。
私は今まで部活で死ぬほど一生懸命になることはあっても、勉強で死ぬほど一生懸命になったことなんて一度もありません。受験勉強もせず、ただ推薦をもらって楽に入学する、そうやって今まで“勉強”という壁もなく生きてきた人間です。それは両親が楽に入れるようにと、私立にいれてくれたからこそであって、私は自分の力では決して高校も大学も好きな学校へ行くことはできなかったと思います。だからこそ「今やるんだ!」「今頑張るんだ!」と言い聞かせ、人より少し遅めの受験勉強が始まりました。
起きて勉強、食べて勉強、眠って勉強、困ったときには高杉先生のアドバイス、先生はどんな時でもメールの返信をくださり、それも長文なんです!!本当にたくさん助けていただきました。答練、12時間合宿では、1月から勉強を始めている方をみて、自分がすごく遅れている気がして、どうしても焦る気持ちが出てきてしまい、目の前に迫った宅建の試験に不安でいっぱいになりました。
しかし、今は出された課題をやるしかない、完璧にすればまだ道はある!とそう思って1日12時間以上、気づいたら勉強している自分がいました。いつのまにか宅建は私の生活のすべてになっていたのです。
試験当日、あまり人としゃべらないように、集中して向かいました。一番緊張したのは始まるまでの10分です。今までやってきたことをいろいろ思い出しながら、家族に言われたことを一人一人思い出していました。その中でも、私が勉強している部屋にこの3ヵ月1度も入らなかった父が、私がやり終えたプリントを見て「よく頑張ったな、これだけ人よりも知識が増えたということだ。それだけでもすごいことだぞ。試験頑張ってきなさい。」といってくれたことが何より嬉しかったなと感じたのはここだけの話。そして、家族に支えられてきたこと、先生にたくさん教わったことすべてをこの試験で出し切りたい!頭の中でやれる!やれる!と何回も叫んだ、長い長い10分間でした。
試験が始まり、落ち着いていつものように解けるとは思っていませんでしたが、いざ中をみると答練や、12時間合宿に出た問題と似たようなものがあり、いける!!と思い、比較的落ち着いて解くことが出来ました。しかし、どれもわかる問題だったわけではありません。
ただ、問題を解くときに何度も繰り返し聞いた櫻井先生の声がスッと頭の中に聞えてきて、これは分かる問題だから確実に取る、これは難しいからきっとみんなもできないだろうと見切る、と私を導いてくれました。
どんなに迷う問題が出てきてパニックになっても、「諦めたら運もそこで逃げていく、最後の最後まで諦めない」という先生の言葉を思い出して、自分が持っている力のすべてを出すことができました。
本当は、家族からの期待や友達からの期待で、絶対に受からなくちゃ、と考えてしまいそうになる時もありました。
しかし、先生は私に「合格しなければいけないではなく、合格したい!!やるんだ!!自分は本番に強いんだ!と思うことが大切」と、焦る私を一歩引いたところから見て、判断し、教えてくれました。
家族の優しさに甘えて、「今年受からなくても来年があるんだから」と思えば楽になれたのかもしれません。しかし、その答えを選ばなかったのは「宅ゼミ」のおかげなのです。いつでもサポートしてくれる先生がいたからこそこうして頑張れることができたのだと思います。
櫻井先生、高杉先生!本当に感謝しています!!
「宅ゼミ」を見つけてよかった!!!今まで頑張ってよかった!!!
3ヵ月間でしたが、「宅ゼミ」は私の運命を変えてくれました。大げさかもしれませんが、本当に感謝しています!!!
こんな私でもここまで頑張れたんだと、宅建を通じて新しい自分を見つけた気がします。
今思えば、この3ヵ月が一番充実した日々でした。これでやっと友達と楽しくしゃべることができます!
試験が終わった瞬間に友達から「急によくしゃべるようになったわ!」と言われるほど、宅建に賭けていたんだな、と自分でもおかしくなりましたが、いい経験ができたと思います。
何より素敵な先生方に巡り合えたことに感謝します!!
ありがとうございました!!!